■海外の銀行窓販の特徴
諸外国では日本にさきがけて銀行による保険の窓販が解禁されており、保険市場全体におおきな影響をあたえている。
□ヨーロッパ
ヨーロッパ各国では90年代はじめから銀行による保険の窓販が解禁されてきたが、シェアでみるとフランスなどの南欧諸国と英国・ドイツでは格差が見られる。
この理由としては、南欧諸国では従来から他の金融機関(証券・生保)に比して銀行の支店網が発達しており、顧客が買い易い環境が整っていたといえる。それに対して英国・ドイツなどでは従来から独立系代理店機能(IFA=Independent Financial Adviser)が発達しており、投信などの金融商品などもふくめた主たる供給源となっているためである。
□米国
年金商品ではすでに銀行は主要チャネルとなっている。90年代初めに起こった金融のデス・インターミディエーション(金利の低い預金から運用実績が好調な変額年金商品などへ資金が大量に移行した現象)を経て定期預金の代替品としての認識が広まっている。若い世代から401K(確定拠出型年金)で運用をはじめ、資金余裕ができてきた頃から顧客は積極的に変額年金を購入し、その販売窓口として銀行の役割は定着したとみられる。しかしながら、他の保険商品については銀行での販売シェアは少ない。これは、米国における保険商品の販売手数料がPに対して10%程度であるため、銀行の関心が薄いためと推測される。
□アジア
90年代以降の急激な経済発展とともに保険マーケットは順調に拡大している。
中国では90年代に保険加入率は倍増し、加入保険金額の対GDP比でも日本の15%程度の水準までに成長している。
銀行の窓販も比例して順調に拡大を続けている。解禁時期が90年代後半から2000年代初期と比較的短期間にもかかわらず、シェアは20%を越える勢いである。他のアジア諸国も銀行による保険の販売シェアは順調に伸びている。
この成長の理由としては、アジアでは保険商品自体が比較的新しい金融商品であること、そのために販売網が発達していなかったこと、銀行の信用力が高いことなどがあげられる。
また、欧米の保険会社による進出が相次ぎ、販売に競争原理が働いたことも大きな要因であろう。アジアでは英国系のプルデンシャルUKや米国のAIG、欧州のING、

- 海外の銀行窓販の特徴

2008年7月 LOJapan Report




